資産の4割を寄せているリネットジャパン。
11月14日に2018年9月期の決算発表予定ですので、事前に2019年9月期の業績予想をしたいと思います。
2018年9月期におけるリネットジャパンの主な事業は3つ。
①ネットリユース事業
②ネットリサイクル事業
③カンボジア・ファイナンス事業
注目すべき事業は、③のカンボジア・ファイナンス事業です。
カンボジア・ファイナンス事業という名称ではありますが、2018年9月期においては、カンボジアでの車両販売事業のみを指します。
2018年9月期業績
2017年10~12月:売上高89百万円、営業利益5百万円、営業利益率5.6%
2018年1~3月 :売上高218百万円、営業利益22百万円、営業利益率10.1%
2018年4~6月 :売上高428百万円、営業利益44百万円、営業利益率10.3%
※2018年4~6月詳細
2018年4~5月:売上高266百万円、営業利益21百万円、営業利益率7.9%
2018年6月単月:売上高162百万円、営業利益23百万円、営業利益率14.2%
5月より日本人駐在員を3→6名に増員。
2018年8月14日時点の決算補足資料では、下記文言あり。
「受注急増に伴い、人材採用とともに管理・審査体制を強化中」
以上の情報から、2019年9月期における車両販売事業の業績は、最低ラインでも下記くらいかな~と予想。
売上高:2,640百万円(220百万円×12ヵ月)
営業利益:264百万円(2,640百万円×10%)
上記の車両販売事業のほか、2019年9月期には下記の3事業が③カンボジア・ファイナンス事業に追加される予定です。
1.マイクロファイナンス事業
2.人材送り出し事業
3.自動車リース事業(SBI合弁事業)
人材送り出し事業、自動車リース事業はまだ未知数。
マイクロファイナンス事業は、かなりの収益をもたらしてくれると予想しています。
(2018年第4四半期に現地チャムロン社買収済、株式90%取得)
チャムロン社の2018年6月度の税引き前純利益が10.5百万円とのことですので、≒経常利益10.5百万円と換算。(2017年12月期の経常利益からの伸びがすさまじいので、現在はさらに高収益だと思われます)
最低でも10.5百万円×12ヵ月×90%(持ち分比率)=113.4百万円
の経常利益を期待です。
さて、ここで気になるのが買収に係るのれん代です。
買収前のチャムロン社の2017年12月期の総資産は1,300百万円程度、経常利益は13.7百万円でした。
M&Aの知識がなく論理だった仮説を立てられないのが残念ですが、勝手に下記の仮説で計算します。
総資産1,300百万円×自己資本比率仮15%=純資産195百万円
経常利益13.7百万円×0.8=純利益11百万円
PER仮20倍×純利益11百万円=企業価値220百万円
企業価値220百万円-純資産195百万円=のれん25百万円
5年で償却とした場合…
25百万円÷5年=5百万円(単年)
PER30倍としたとしても、5年償却の場合、単年では27百万円です。
以上のことから、チャムロン社は、リネットジャパンに対し大きな貢献をしてくれると予想します。
純利益で言うと、経常利益120百万円-のれん償却20百万円×0.8=80百万円 程は固いかなと。
(のれん償却は営業外費用になりますが、ここではチャムロン社の純利益にフォーカスするため、チャムロン社の経常利益から直接マイナスします)
話を営業利益に戻しまして、、、マイクロファイナンス事業(チャムロン社)の営業利益貢献額はのれん償却を除いて100百万円はいくと思います。
営業利益が100百万円なら、経常収益は500百万円くらいでしょうか。
このほか、人材送り出し事業(リネットジャパンは2019年9月期の柱に期待と言っています)、SBI合弁会社の車両リース事業の収益も加わります。
よって、2019年9月期のカンボジア・ファイナンス事業は、下記の通りの収益を予想します。
売上高:3,140百万円+α(2,640百万円+500百万円+α)
営業利益:364百万円+α(264百万円+100百万円+α)
①のネットリユース事業については、2017年9月期と2018年9月期の業績がほぼほぼ同じくらい(粗利率改善、amazon手数料改悪)なので、2019年9月期も同程度に据え置き。
売上高:3,500百万円
営業利益:50百万円
②のネットリサイクル事業については、メダルプロジェクトの一時コストを除けば黒字化できているとのことなので下記予想。
売上高:400百万円
営業利益:5百万円
ということで、リネットジャパン2019年9月期の業績については、以下の通り予想します!!
売上高:7,040百万円+α
営業利益:419百万円+α